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180°SOUTH -conquerors of the useless-
ワンエイティサウス。

もうすぐですねー!Amazonで7月6日より、いよいよ日本語字幕版が発売される180°SOUTH。
僕は自宅でゆっくり観たい派なんで、かなり待ち遠しいです。
数あるドキュメンタリー・ノンフィクション・アウトドア・青春映画の中でも、代表的作品であることはまず間違いないと思います。
ご存じのない方へ、以下はオフィシャルサイトよりストーリーを引用させていただきました。
1960年代の初め、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードは登山道具を作っていた。自分のために趣味でやっていたが製品の優れた機能が評判になり仲間を集めて工房を設立。サーファーやクライマーといった自然を愛する人々が、彼の仕事をサポートしていた。
1968年のある日、友人のダグ・トンプキンス(ザ・ノース・フェイス創設者)が南米パタゴニアの山に登らないかとイヴォンを誘った。2週間後、サーフボードや登山道具、旅を記録するための16ミリのカメラを中古のヴァンに載せ、2人は南米を目指して旅立った。未舗装のパン-アメリカン・ハイウェイをひたすら南下する旅。当時、人の気配がなく全くの未開の地だったパタゴニアの自然は2人の男に衝撃を与えた。その後、イヴォンとダグの人生は大きく変わっていく。
それから40年近くの時が流れ、ジェフ・ジョンソンというアメリカの青年が、パタゴニア行きの旅に出ようとしていた。彼はイヴォンとダグによる旅の記録映像を偶然見て衝撃を受け、自分も彼らの旅を追体験しようと考えたのだ。サーフィンと登山を愛する彼はメキシコからパタゴニア行きのヨットクルーとして乗り込むことにした。出港して1ヶ月が過ぎた頃、船はアクシデントに見舞われた。マストが折れチリまでの長期航行が不可能に。急遽、近くのイースター島に寄って船を修理することにした。ジェフは島でサーフィンのインストラクターをしているマコヘという女性と知り合い、彼女から島の歴史や自然と共生する彼らの生き方について学ぶ。ようやく修理が完了し、島を出る時にはマコヘもクルーに加わり一緒にパタゴニアを目指すことになった。
メキシコを出発してから124日目。ついにパタゴニアへ到着。イヴォンが彼らを迎えてくれた。天候がよくなるのを待ちながら、パタゴニアの高峰コルコバド山登頂を目指す。氷河がとけ地肌がむきだしになった山はとても危険な状態だった。はたして彼らは頂上に立つことができるのだろうか。そしてジェフは旅の終わりに何を学ぶのだろうか。
彼らの新たな旅路を追ったドキュメンタリー。
旅に出よう。
きっと新たな豊かさを教えてくれるから。
映画『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』オフィシャルサイト

もうすぐですねー!Amazonで7月6日より、いよいよ日本語字幕版が発売される180°SOUTH。
僕は自宅でゆっくり観たい派なんで、かなり待ち遠しいです。
数あるドキュメンタリー・ノンフィクション・アウトドア・青春映画の中でも、代表的作品であることはまず間違いないと思います。
ご存じのない方へ、以下はオフィシャルサイトよりストーリーを引用させていただきました。
1960年代の初め、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードは登山道具を作っていた。自分のために趣味でやっていたが製品の優れた機能が評判になり仲間を集めて工房を設立。サーファーやクライマーといった自然を愛する人々が、彼の仕事をサポートしていた。
1968年のある日、友人のダグ・トンプキンス(ザ・ノース・フェイス創設者)が南米パタゴニアの山に登らないかとイヴォンを誘った。2週間後、サーフボードや登山道具、旅を記録するための16ミリのカメラを中古のヴァンに載せ、2人は南米を目指して旅立った。未舗装のパン-アメリカン・ハイウェイをひたすら南下する旅。当時、人の気配がなく全くの未開の地だったパタゴニアの自然は2人の男に衝撃を与えた。その後、イヴォンとダグの人生は大きく変わっていく。
それから40年近くの時が流れ、ジェフ・ジョンソンというアメリカの青年が、パタゴニア行きの旅に出ようとしていた。彼はイヴォンとダグによる旅の記録映像を偶然見て衝撃を受け、自分も彼らの旅を追体験しようと考えたのだ。サーフィンと登山を愛する彼はメキシコからパタゴニア行きのヨットクルーとして乗り込むことにした。出港して1ヶ月が過ぎた頃、船はアクシデントに見舞われた。マストが折れチリまでの長期航行が不可能に。急遽、近くのイースター島に寄って船を修理することにした。ジェフは島でサーフィンのインストラクターをしているマコヘという女性と知り合い、彼女から島の歴史や自然と共生する彼らの生き方について学ぶ。ようやく修理が完了し、島を出る時にはマコヘもクルーに加わり一緒にパタゴニアを目指すことになった。
メキシコを出発してから124日目。ついにパタゴニアへ到着。イヴォンが彼らを迎えてくれた。天候がよくなるのを待ちながら、パタゴニアの高峰コルコバド山登頂を目指す。氷河がとけ地肌がむきだしになった山はとても危険な状態だった。はたして彼らは頂上に立つことができるのだろうか。そしてジェフは旅の終わりに何を学ぶのだろうか。
彼らの新たな旅路を追ったドキュメンタリー。
旅に出よう。
きっと新たな豊かさを教えてくれるから。
映画『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』オフィシャルサイト
■
[PR]
▲
by hibi-nani
| 2011-07-01 01:04
| Movie
|
Trackback
|
Comments(0)
Person and nature in other words "You and I"
森の生活。
リトアニア映画の「森の生活(You am I)」という映画を観た。
この思い切った日本語タイトルとジャケットのツリーハウスに惹かれてついつい手が伸びてしまった。
リトアニアという国の映画を観るのは多分初めてだと思う。
調べてみたところ、リトアニアでは年に数本しか映画製作をしていなく「EUフィルムデーズ2008」で上映したところ好評だったらしく、日本で初めてリリースされるリトアニア映画になるという。
一人の建築家が人間関係から避けるかの如く森の中にツリーハウスを建て生活を始めるというところから始まる。
まさにあの有名なヘンリー.D.ソローの「森の生活」のようだ。
この映画は単にストーリーを追ってもつまらない。
オープンデッキカヌー(またはインディアンカヌーやカナディアンカヌーとも言う)に乗り、限り無く綺麗に透き通る川をゆったりと漕いでいく姿、パドルで水面を切る水の音、せせらぎ、鳥の声、樹々の触れ合う音、ツリーハウスを建てていく過程や水力発電を利用し灯りをともすなど、ドキュメンタリー的な観点から観た方が面白かった。
そういう意味合いでは、僕の中では最高の映画だ。
どうしても僕の場合、こういった映画は寓話などでは無く "現実" として捉えてしまう。
「木を切るな」という自分と自然の幻影の言葉、そしてタイトルでもあって最後に締めくくられる「お前は私、私はお前」という言葉は、人間と自然、人間と人間を繋げるメッセージだろう。
救命ボートで助けに行くという創作話はまさに現実となり、男は人との繋がりにも改めて気付かされるのである。
人間が動くと自然を壊してしまうという悲しい現実は、2011年にエコツーリズム推進法に伴い適用される屋久島への入山制限が例にあげられる。
「どうやら地元の人は世界遺産に登録されたということを間違って捉えてしまった」と野田さんは言う。
世界遺産登録されたということは、より自然を守って行く姿勢をとるということであり、観光客を集め金儲けをすることでは無いということ。
この一例は、同じく世界遺産に登録された白神山地にも言えることではないだろうか。
実際に施設が有り余るほど贅沢に建っていたのが印象深い。

ツリーハウスの話をしよう。
僕が一番最初にツリーハウスの存在を知ったのは、小学の時にみんなで観たスタンドバイミーだ。
まっすぐに影響を受けた僕らは、次の日にさっそく家の敷地内(墓地)にツリーハウスを建てようと試みたが、ダンボールで建つ訳が無く、その後に襲う台風(確か…)に吹き飛ばされて夢は消えた。笑
なんとも可愛い話だが、その日はショックに打ち拉がれていたのを憶えている。
今までこのブログを通して尊敬する人を何人か紹介してきたが、ここでもう一人尊敬している人物をあげると、ツリーハウスクリエーターのコバさんこと小林崇さんである。
いつもと違う視点や発想を得られる木の上の空間、ツリーハウス。
大人が夢中になれる遊びと捉え、夢をあきらめないことや遊びの中から学ぶことを大切にし、自然で豊かな生き方という価値観を提案している。(小林崇プロフィールより)
小林さんはツリーハウスを建てる前にじっくりと下見をして、その場所、土地柄、風習などを知ることから始めるらしい。
そして木には決して傷を付けること無くその土地に合ったツリーハウスを造り上げるのだ。
自然を知っているからこそのツリーハウスクリエーター、素晴らしい人である。

映画の話に戻せば、僕がこの映画から感じとるに、人と人との繋がりと自然を人間と同じように愛する心を持つということの大切さを知ってほしいというメッセージがあるように憶えた。
人と自然への思いやり、まさに現代に一番必要なことではないのだろうか。

TreeHouse People

この思い切った日本語タイトルとジャケットのツリーハウスに惹かれてついつい手が伸びてしまった。
リトアニアという国の映画を観るのは多分初めてだと思う。
調べてみたところ、リトアニアでは年に数本しか映画製作をしていなく「EUフィルムデーズ2008」で上映したところ好評だったらしく、日本で初めてリリースされるリトアニア映画になるという。
一人の建築家が人間関係から避けるかの如く森の中にツリーハウスを建て生活を始めるというところから始まる。
まさにあの有名なヘンリー.D.ソローの「森の生活」のようだ。
この映画は単にストーリーを追ってもつまらない。

そういう意味合いでは、僕の中では最高の映画だ。
どうしても僕の場合、こういった映画は寓話などでは無く "現実" として捉えてしまう。

救命ボートで助けに行くという創作話はまさに現実となり、男は人との繋がりにも改めて気付かされるのである。
人間が動くと自然を壊してしまうという悲しい現実は、2011年にエコツーリズム推進法に伴い適用される屋久島への入山制限が例にあげられる。
「どうやら地元の人は世界遺産に登録されたということを間違って捉えてしまった」と野田さんは言う。
世界遺産登録されたということは、より自然を守って行く姿勢をとるということであり、観光客を集め金儲けをすることでは無いということ。
この一例は、同じく世界遺産に登録された白神山地にも言えることではないだろうか。
実際に施設が有り余るほど贅沢に建っていたのが印象深い。

僕が一番最初にツリーハウスの存在を知ったのは、小学の時にみんなで観たスタンドバイミーだ。
まっすぐに影響を受けた僕らは、次の日にさっそく家の敷地内(墓地)にツリーハウスを建てようと試みたが、ダンボールで建つ訳が無く、その後に襲う台風(確か…)に吹き飛ばされて夢は消えた。笑
なんとも可愛い話だが、その日はショックに打ち拉がれていたのを憶えている。

いつもと違う視点や発想を得られる木の上の空間、ツリーハウス。
大人が夢中になれる遊びと捉え、夢をあきらめないことや遊びの中から学ぶことを大切にし、自然で豊かな生き方という価値観を提案している。(小林崇プロフィールより)
小林さんはツリーハウスを建てる前にじっくりと下見をして、その場所、土地柄、風習などを知ることから始めるらしい。
そして木には決して傷を付けること無くその土地に合ったツリーハウスを造り上げるのだ。
自然を知っているからこそのツリーハウスクリエーター、素晴らしい人である。

映画の話に戻せば、僕がこの映画から感じとるに、人と人との繋がりと自然を人間と同じように愛する心を持つということの大切さを知ってほしいというメッセージがあるように憶えた。
人と自然への思いやり、まさに現代に一番必要なことではないのだろうか。

TreeHouse People
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by hibi-nani
| 2009-06-23 14:24
| Movie
|
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INTO THE WILD.
ジブンをぶっこわす旅。

好きな映画をあげたらキリが無い。
例えば、KIDS・スタンドバイミー・グーニーズ・グッドウィルハンティング・小説家を見つけたら・リアリティバイツ・エンパイアレコード・ロード オブ ドッグタウン・君に読む物語・奇跡のシンフォニー・さよなら僕らの夏・リトル ミス サンシャイン・エリン ブロコビッチ・ラストサムライ・夜のピクニック・月とキャベツなどなど…。
基本的に冒険要素が入っている映画が大好きでノンフィクションならなおさら良い。
そしてこの2つの要素が入った、僕が長年探し続けてきた映画に辿り着いた。
INTO THE WILD
22歳のクリス・マッカンドレスという青年が主人公で、実際に彼の生きた証である。
大学を優秀な成績で卒業し、将来の成功を約束されたにも関わらず、家族に何も告げることなく姿をくらました。
ここからアラスカを舞台に壮大かつ過酷な旅が始まる。

"社会を飛び出して旅に出る"ということを批判をする理由は誰にも無いと思う。
現実逃避?一見そう思われがちだが、まったく違う。
社会以上に過酷なところに向かうのだ、これこそリアル、真の現実だろう。
僕はクリスの気持ちが、なんとなくだけど分かるような気がする。

例えば、"結婚して幸せな生活を手に入れる"
これがただひとつの正しい答えなんて限らないのだ。
別に結婚しなくても自分が食っていけるだけの収入で好きに暮らすのも立派な人間だと最近感じるようになった。
その人がそれで良ければ、他人に迷惑さえかけなければ、自分の好きな道を行く権利が人間にあると思う。
「なにをしてもいいけど他人に迷惑はかけるな」これは父親から良く言われていた言葉で耳に残っている。(ちなみに僕の場合は迷惑かけっぱなしだったが…)
必ずしも国に縛られるだけが人間でないということ。

現にクリスは誰にも迷惑をかけずに(両親にも迷惑はかけていない、むしろ彼は被害者なのかもしれない)自分の人生を全うした。
自分が正しいと確信した道を行く、そして彼の良いところは出会った人の声に耳を傾けているところだ。

実際に出会いがあったからこそ、彼の周りには十分な道具達に溢れていた。
一人旅でも必ず人と人は繋がっている。
僕は一般的に言う "一人旅" の経験は無いが、この青年の生き方に教わったことがある。
そしてそれは彼の最後の言葉に現れているような気がした。

幸福が現実となるのは、それを誰かと分かちあったときだけだ。
INTO THE WILD オフィシャルサイト

好きな映画をあげたらキリが無い。
例えば、KIDS・スタンドバイミー・グーニーズ・グッドウィルハンティング・小説家を見つけたら・リアリティバイツ・エンパイアレコード・ロード オブ ドッグタウン・君に読む物語・奇跡のシンフォニー・さよなら僕らの夏・リトル ミス サンシャイン・エリン ブロコビッチ・ラストサムライ・夜のピクニック・月とキャベツなどなど…。
基本的に冒険要素が入っている映画が大好きでノンフィクションならなおさら良い。
そしてこの2つの要素が入った、僕が長年探し続けてきた映画に辿り着いた。
INTO THE WILD
22歳のクリス・マッカンドレスという青年が主人公で、実際に彼の生きた証である。
大学を優秀な成績で卒業し、将来の成功を約束されたにも関わらず、家族に何も告げることなく姿をくらました。
ここからアラスカを舞台に壮大かつ過酷な旅が始まる。

"社会を飛び出して旅に出る"ということを批判をする理由は誰にも無いと思う。
現実逃避?一見そう思われがちだが、まったく違う。
社会以上に過酷なところに向かうのだ、これこそリアル、真の現実だろう。
僕はクリスの気持ちが、なんとなくだけど分かるような気がする。

例えば、"結婚して幸せな生活を手に入れる"
これがただひとつの正しい答えなんて限らないのだ。
別に結婚しなくても自分が食っていけるだけの収入で好きに暮らすのも立派な人間だと最近感じるようになった。
その人がそれで良ければ、他人に迷惑さえかけなければ、自分の好きな道を行く権利が人間にあると思う。
「なにをしてもいいけど他人に迷惑はかけるな」これは父親から良く言われていた言葉で耳に残っている。(ちなみに僕の場合は迷惑かけっぱなしだったが…)
必ずしも国に縛られるだけが人間でないということ。

現にクリスは誰にも迷惑をかけずに(両親にも迷惑はかけていない、むしろ彼は被害者なのかもしれない)自分の人生を全うした。
自分が正しいと確信した道を行く、そして彼の良いところは出会った人の声に耳を傾けているところだ。

実際に出会いがあったからこそ、彼の周りには十分な道具達に溢れていた。
一人旅でも必ず人と人は繋がっている。
僕は一般的に言う "一人旅" の経験は無いが、この青年の生き方に教わったことがある。
そしてそれは彼の最後の言葉に現れているような気がした。

幸福が現実となるのは、それを誰かと分かちあったときだけだ。
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by hibi-nani
| 2009-06-17 23:56
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